煎豆屋通信

絵本「サルと人と森」(2012/02/24 更新)

すてきな絵本に出会いました。日曜日のTBSサンデーモーニングでお馴染みの岸井成格さんの講演会で紹介された絵本「サルと人と森」です。この絵本の原作は、石川啄木の「林中の譚(たん)」で、内容は物質文明の 社会で環境を破壊しながら生きる人間に、その愚かさを問いかける森のサルとの対話で、現代文に訳されていて子供にも読めます。東日本大震災を切っ掛けにエネルギーに対する関心は高まりましたが、あれほど話題になっていた地球温暖化の問題が原発事故の陰に隠れてしまい、温室効果ガスの削減目標も何処かに行ってしまった感があります。そんな現代の私達に石川啄木は100年以上も前に警鐘を鳴らし、本当の「豊かさ」とは何なのか、本当の「幸せ」はどこにあるのかと疑問を投げかけていた事に驚きを感じます。とても良い絵本なのでテーブルに置きました。わずかな時間で読めますのでぜひ手に取ってご覧ください。

ステンドグラスのお雛様(2012/02/13 更新)

西洋の芸術文化ステンドグラスで日本の伝統美を表現することをテーマにお雛様を制作しました。サイズは、幅25cm×高さ15cmで外形をぼんぼりをイメージした扇形にして、明かりが灯った雰囲気に背面から25Wの白熱球でライティングしています。背景色は桃や菜の花と春霞の空をウロボロス社(アメリカ製)ガラスで表現し女雛の着物にはアンティークガラス(ドイツ製)を使用して高貴な気品を醸し出しています。ひな祭りには少し早いですが今日から店内に展示しましたのでコーヒーを飲みながらステンドグラスのお雛様を是非ご覧ください。この後、3月7日(水)~3月12日(月)まで甲府駅前の山交デパート5Fの文化教室特設会場で教室の講師やほかの生徒さんの多数の作品と共に展示されます。また、11日(日)には初心者のステンドグラス体験教室も開催されますので興味のある方は当店までお問い合わせください。

ブレンドの基本(2012/02/10 更新)

コーヒーの味作りで重要な要素となるブレンド(ミックス)は、それぞれの単品(ストレート)コーヒーの持ち味を活かし互いに補い合い味の奥行きや幅を広げる事を目的にしています。ブレンド作りは目標とする味をイメージするところから始まり、その味のベースとなる主役豆を決めます。次に重要なのがわき役を務める豆選びで、同時に焙煎度合や割合(配合率)を考えていきます。「豆」+「焙煎度合」+「割合」=無限大の組み合わせとなり、気の遠くなりそうな作業の繰り返しとなりますがコーヒー作りの醍醐味でもあります。ここで一番大切なのが混ぜ合わせる豆の相性で、まるで映画監督になったような気分でそれぞれの役者の個性や役割を見極めながら目標とする味の完成を目指します。煎豆屋では12種類の定番ブレンドがあり3種から5種の配合になっていますが、今回はベーシックなブレンドとして同オリジンを2種だけ配合したコロンビアブレンドをご紹介させて頂きます。主役もわき役もコロンビア産でエスメラルダスプレモのミディアムロースト(写真手前)が7割とナリーニョスプレモのシティロースト(写真奥)を3割配合したシンプルなブレンドです。肝心の相性ですが、もともとが同じコロンビア産ですから抜群のバランスで調和していてライトボディーの軟らかな酸味に甘い香りが漂う上品な味に仕上がっています。お勧めの逸品です。ぜひお試しください。