我が青春の八ヶ岳

2005/08/28(日)

長く山に親しんで来ると、誰にも深く胸に刻まれる山ができると思う。僕にとってのそれは迷う事なく八ヶ岳であると言えるだろう。初めて八ヶ岳を訪れてから30年の歳月が過ぎ、夏から冬、新緑の沢登りから新雪のラッセル、仲間達との縦走から初めての単独行、歩き尽くしたすべてのルートに沢山の思い出が有る。写真は、編笠山から青年小屋への降下2510m付近から、正面がギボシで右に権現岳、左後には主峰赤岳の雄姿が、眼下に小屋の青い屋根が見えて来ると、懐かしき青春時代がよみがえる。
観音平07:00~編笠山09:45 2+45
編笠山10:45~観音平13:10 2+25(青年小屋経由)

フライト インターバル

2005/08/21(日)

「夏は何処へ」不順な天候で飛べない日が続き前回のフライトから4週間が経過してしまった。実は自家用パイロットには飛行の安全確保の観点から「180日以内に同じ種類の航空機による3回以上の離着陸経験」が義務付けられている。FLIGHT LOG(飛行日誌)を調べると、グライダーは2月~7月の6ヶ月間で、6回しか飛んでいない、条件は満たしているが自分としては不満だ。今日も予報より崩れが早く、昼前から雨も降り始める荒れたコンディションで半日で撤収になる。そんな中、短いフライトだが2回の飛行経歴ができた。写真は、韮崎の訓練空域(正面が甘利山方面)、対地高度460mで右旋回中の複座グライダー後席から撮影。対気速度は100km/h、流線型のキャノピー(風防)に当たる雨滴は瞬時に後方に弾け飛んでしまう。
韮崎10:25~韮崎10:42 0+17
韮崎12:14~韮崎12:28 0+14

原生林の静かな道

2005/08/14(日)

連日夏らしからぬ天候が続き、午後の早い時間から雷雨の確率が高い。だが朝の青空を見て、すぐに山支度を整える(低山なら大丈夫)経験的カンだ。 青梅街道は台風7号の土砂崩れで通行止だが柳沢峠までは入れる。柳沢ルートで登山道に入ると、すぐにブナの原生林の道が始まる。目指す丸川峠へは尾根づたいの緩やかな登りで、東京都水道局が管理する水源林の中を行く。写真は、丸川峠直下(1680m)の苔むした登山道。訪れる人が少ないので、苔のじゅうたんも荒される事なくその美しさを保っている。山小屋丸川荘の只木さんとは10年来の付き合いになる、1年振りのお喋りは尽きないが天気が心配、おいしいコーヒーを頂いて早めに峠を後にした。
柳沢峠09:45~丸川峠11:55 2+10
丸川峠13:45~柳沢峠15:20 1+35

試験官から教わった事

2005/08/05(金)

一年前の2004年8月5日に受験したグライダーの実地試験を振り返ってみた。当日は午前中が口述試験、さすがに試験官はこちらの苦手を鋭く見抜き、厳しく追求してくる。間違えながらも積極的に答える事に努めた。午後からは、試験官を乗せて2回のフライトチェック を受ける。上手く飛ばす事は当たり前で、試技の途中で緊急事態に対する質問がある。特に低高度での緊急操作は、「瞬時の判断が運命の分かれ道になる」ので厳しい指摘を受け、慌てて訂正する場面もあった。知識や技能については単なるチェックで、要は試験と言う緊張状態の中で、いかに日頃の実力(特に判断力)を発揮できるかが試された。写真は、台風11号が通過後の双葉飛行場、天気は急速に回復し、 左に受験機(グライダー)右に曳航機を準備して雲底高度の上昇を待つ。生き残る術は「常にトラブルを想定しておく」事、忘れずに!