厳冬期の景勝地めぐり

2006/01/29(日)

福島13:40~双葉15:45 2+05
厳冬期には珍しく1028hpの高気圧に広く覆われて、気流も穏やかなので帰路は日本を代表する風光明媚な、景勝地を巡る山岳ルートを計画しよう。だが猪苗代湖がAREA2、那須塩原~日光~赤城山~榛名山~浅間山までがAREA3(航空自衛隊の訓練空域)の中に有る為、規定高度の範囲内での飛行には事前の許可が必要になる。フライトプラン提出の為に航空局に相談した所、昼食を中断して30分も自衛隊との調整に当ってくれた福島空港の親切な情報官の対応で今日のルートプランがファイルされた。写真は、郡山から猪苗代湖に向かう右席(高度2100m)から、北岸に尖っているのが宝の山と唄われる磐梯山(1819m)、今は歌のイメージとは違う、雪と氷のモノトーンが遥か飯豊連峰まで続く。
双葉10:05~福島11:25 1+20

厳冬期の景勝地めぐり Ⅱ

2006/01/29(日)

平日には戦闘機が高速で飛び交う猪苗代湖の上空だが、今日はコールド(専門用語でホットが訓練中)を確認しているので、 「広さは諏訪湖の5倍はあるね」 などと話しながら、湖上をゆっくり旋回してから巡航高度2500mで、南に見える那須の三本槍岳を目指す。今日の同乗者はグライダー歴40年のベテラン教官、気流も静穏で視界を妨げる雲も無く、安心感からか眠気を感じてヒーターを切る。 しばらくして、GPSの画面がAREA3への進入注意を知らせてくれるが、正規の手続きが取って有るので躊躇せずに、左に鬼怒川温泉を見ながら空域の中央を縦断して行く。写真は、日光国立公園の核心部で中禅寺湖の北岸に位置する男体山の東側を山頂(2484m)とほぼ同高度で通過する右席から撮影。その名の通り重量感の有る山容だが、山肌はなぜかフリルのスカートの様に見えた。

空の散歩に御招待

2006/01/22(日)

初めて上空から甲府の街を見た時の情景が、今でも脳裏に焼きついている。そんな感動を、より多くの人に与えるのもプライベートパイロットの勤めだろう。昨日、関東地方に雪を降らせた低気圧は北東に抜けて、気圧配置は冬型だが、幸いに朝から気流も穏やかで、晴れ渡った青空に新雪の南アルプスや八ヶ岳が美しく映える絶好のフライト日和になった。「いいですか、出発しますよ」富士山を正面に見て離陸し、真っ直ぐに上昇すると歓喜の声があがる。出来るだけ盆地全体が広く見渡せるように、高く(対地750m)スピードはゆっくりと、方角と主要な建物を説明しながら、それぞれの自宅や勤め先を探す。写真は、フライト前のKさん(大学1年生)、自宅を見つけて満面の笑みを見せてくれた。今日経験した空の散歩が思い出に残ってくれたら嬉しい。
双葉~双葉 20分×6フライト 2+00

訓練生のリフレッシュ

2006/01/09(月)

朝から穏やかに晴れて、成人の日を第二月曜日に変更したのは正解だなと考えながら、出勤して一人で事務仕事をしていると、上空にエンジン音が聞こえてきて思わず窓を開けた。事務なら夜でもできる、グライダークラブの友人T君に電話する「暇なら付き合わないか」、快い返事が返ってきたので14時に飛行場でと約束して、仕事に集中する。約束通りの時間に満面の笑みで現れた彼は、フーストソロを終えライセンスを目指して訓練中、今は操縦に精一杯で景色を楽しむ余裕も無いはずだ。たまには息抜きも必要だし、飛ぶ事の本当の楽しさを知れば、また訓練にも熱が入るだろう。日没時間が気になるので、エンジン試運転中の機内から携帯で松本空港の予約とウエザーチェック、富山から帰投した寮機の着陸を見て出発する。写真は、塩尻峠上空1800mから全面結氷した諏訪湖、手前は岡谷市で、左に八ヶ岳、右は南アルプス、中央の遠くに富士山も見える。帰路、清里に寄り道すると、甲斐駒ヶ岳に沈む美しい夕日を見る事ができた。
双葉14:50~松本15:20 0+30
松本15:55~双葉16:35 0+40