晩秋の若彦路

2007/11/04(日)

甲府から南東に直線距離で約20km、 御坂山塊のほぼ中央に、どの方角から見上げても端整な三角錐の山容を誇る節刀ヶ岳(1736m)がある。
その北東2kmに位置する大石峠は古来、「 若彦路 」と呼ばれ国中(甲府側)と郡内(河口湖側)を結ぶ重要な道路だった。
多くのいにしえ人たちが辿った山道も今では大石川の堰堤工事用にコンクリート舗装された林道が延び、当時の面影を偲ぶ古い径は峠まで50分程の雑木林のジグザグ道だけになってしまった。
写真は、右手に河口湖を見下ろす節刀ヶ岳の山頂から、登って来た大石峠から黒岳につづく御坂山塊の主稜線で、その向うに三ツ峠山が見える。
晩秋の落ち葉に埋もれた急坂はワラジでは歩き難かっただろうな、昔の旅人たちに思いを馳せながら夕暮れ迫る上芦川へ急いだ。
上 芦 川 09:10~節刀ヶ岳12:25 3+15
節刀ヶ岳14:00~上 芦 川 16:10 2+10