惨劇の山

2009/11/15(日)

昭和41年9月25日未明に山梨県東部を縦断した台風26号は県内に戦後最大の災害をもたらし死者は175人にのぼった。
特に壊滅的な被害となった旧足和田村西湖の北西端に位置する根場地区では、王岳(1623m)の東面で発生した大規模な土石流が集落をのみ込み、西湖へ押し流した。
また、東端の西湖地区でも十二ヶ岳からの土石流により多くの犠牲者を出した。
テレビでは連日に渡り自衛隊による救助・捜索活動が流され、根場(ねんば)と西湖(さいこ)の名前が全国に知れ渡った。
写真は、王岳手前の岩場から真下に見る根場地区、残された住民は被災地からすぐ南にある青木ヶ原の溶岩台地に移転し民宿村として復興を遂げた。
美しい湖水を湛える西湖に忌わしい惨劇の影はもう無い。
根場09:30~王岳11:40 2+10(鍵掛峠経由)
王岳12:20~根場13:20 1+00

地図を見よう

2009/11/08(日)

昨年、大菩薩連嶺の南端に位置する滝子山(1620m)で相次いだ道迷い遭難、以来この山を一度登って見たいと思っていた。
主要なコースは初狩駅からの南東尾根か、笹子駅から大鹿川(ズミ沢)の源流部をつめて山頂に至るのが一般的で、地図(1997版)では点線の寂ショウ尾根(南稜)が標高差1000mを一気に直登する最短コースとなっている。
今日は、笹子の桜公園を基点に南稜を登ってズミ沢を下る周回コースを歩いた。
写真は、紅葉が見頃のズミ沢(モチヶ滝付近)で、笹子小学校が設置した道標がコースを導いてくれる。
コースの印象は、南稜下部がブナの落葉に埋もれて道が不明瞭な所が有ったが他は特に問題なく良く整備されている。
山岳遭難で一番多い道迷い、地図から地形を読み方向感覚を磨くため、とにかく小まめに地図を見よう。
桜公園08:10~滝子山10:45 2+35(南稜)
滝子山11:30~桜公園13:40 2+10(ズミ沢)