冬の能登半島

2010/12/19(日)

12月も半ばを過ぎ、厳しい気象条件が日常的な冬の日本海をフライトできるとは思っていなかった。
それでもチャンスは有るもので今日は高気圧の勢力と移動タイミングが北陸地方にこの季節には珍しい穏やかな日曜日を与えてくれた。
条件が許せば帰路はアルプス越えの可能性もあり10000ftを越える巡航高度では エンジンの過冷却が心配なのでオイルクーラーに対策をしてテイクオフ!
糸魚川までは頻繁にフライトするお気に入りのコースで、静かな気流の中を午前の陽を受け眩しい白銀の北アルプス連峰を機長席側に見ながら快調に飛ばす。
洋上に出て南東風に流されるがそれも優しく、とても冬の日本海とは思えない。
ちょうどR/W25にアプローチする羽田からの11:05着ANA747便の着陸を上空から見てR/W07のライトダゥンウィンドにエントリーした。
写真は帰路、能登空港の南約20km能登島上空1500mで大きく右旋回して半島北部を振り返る。中央の東西に延びる白いラインが長さ2000mの滑走路で、半島全体に高い山は無く、厳しい冬の自然環境とは対照的な伸びやかな地形が広がっている。
双葉09:40~能登11:10 1+30
能登12:55~双葉14:25 1+30

静岡空港

2010/12/05(日)

昨年6月に開港した静岡空港は静岡駅の南西約27km、大井川の西岸に広がる牧ノ原台地に位置し、山梨からは身近な存在なのだが、東約9kmに隣接する航空自衛隊静浜基地の管制圏に入域しないように、東方以外の南と北と西方に詳細な発着経路が規定されている。
初フライトなので5時に起床して資料を確認しながら特に入念に進入経路と高度を、さらに出発経路をイメージトレーニングする。
幸いなことに天気は快晴で静岡市街を通過する頃には長さ2500mの滑走路が視認できた。
GPSの画面に映し出される静浜の管制空域を示すラインに注意しながら指示された島田市上空で通報すると、ターニングファイナルの指示と2番機が着陸態勢に入った事を知らせてきた。
写真(同乗者撮影)はR/W12にフラップ1段、速度80マイルで最終進入する。
着陸後スポットに駐機した所にソウル発のB737(大韓航空)が着陸してきた。
エプロンに他の小型機は無かったが、アシアナやANAの国際定期便が駐機していてターミナルビルも外国人観光客で賑わいを見せていた。
双葉09:55~静岡10:35 0+40

静岡空港~大島空港

2010/12/05(日)

閑静なローカル空港をイメージしていた静岡空港だったが、就航するエアラインが想定外に多く出発にも神経を使った。
11:45発 ソウル行(大韓航空)B737に続き2番の離陸許可を受けるが、大型機のウェイク タービュランス(後方乱気流)が怖いので、ゆっくりと指示されたインターセクション(滑走路途中)に入ると、速やかな離陸を促され、さらにエアボーン直後に右旋回の指示を受ける。
前方2kmには滑走路と並行に走る送電線が見え、最良上昇速度をキープする。程なくR/W30にアプローチする12:00着 札幌発(ANA)B737-700が視界に入ってきた。
相良港で空港管制を離れ、ようやく美しい御前崎の景色を眺める余裕ができた。
ここからは一直線に大島を目指す。追い風を受けての洋上飛行は快適だ。
あっという間に伊豆半島を飛び越え、離陸から僅か35分で大島に到着した。
写真(同乗者撮影)はファイナルターン直後、R/W03にフラップ2段、速度70マイルで進入する。
波も風も穏やかだが島特有の乱流に備えパスと速度をキープする。
静岡11:55~大島12:30 0+35
大島15:00~双葉15:50 0+50