コーヒー卸し問屋として創業した煎豆屋は焙煎の排煙を考慮し準工業地域にあり、周辺は鉄工所や板金塗装工場などが立ち並んでいます。それでも駅まで3分と近いため近年はマンションも建ち、転勤などで近隣に移り住む世帯も増えています。特に都会から越してきた方々は日常的に徒歩で移動される機会が多いようで、散歩がてらにご来店くださるお客様を度々お見かけいたします。実はお店を営む者としては、ご近所さんがご来店くださる事はとても嬉しいことなのです。お話を伺うと焙煎の煙(臭い)に釣られてと、コーヒーの香りが大きなインパクトになっているようです。そんな中、やはり歩いて毎週ご来店くださるお客様からアーモンドをお土産に頂戴しました。仕事の関係で関東県から転居された方で大好きなコーヒーにアーモンドがとても相性が良いとの事で、素焼きのアーモンドをkg単位で購入されているそうです。アーモンドも近年は収穫量の減少から高騰相場が続いていますが、田舎者の私としては都会の方の食文化レベルに驚くばかりです。とても美味しいアーモンドに感動すると同時に、コーヒーも負けず劣らず互角の美味しさである様に肝に銘じました。