お客様からブレンドにはどんな豆がミックスされていますか?と質問が度々あります。コーヒーの味作りで重要な役割を担っているブレンドに関心を示すお客様が増えている事に嬉しさを感じますが、ブレンドを説明する時に切り離すことが出来ないのが焙煎です。 そこで今日からシリーズで、焙煎にも触れながらブレンドについて説明させて頂きます。コーヒーは、銘柄や産地ごとに味の特徴が違う事は皆さんご存知と思いますが、同じ豆でも焙煎によって味が変る事を知っていますか?一般に浅煎りの酸味から焙煎が深くなるにつれて苦味が強くなって行きます。ですから酸味が特徴のモカは浅煎り、苦味が魅力のマンデリンは深煎りと言う風に、それぞれの個性を最大限に引き出す度合いに焙煎をコントロールします。この焙煎を「単品焙煎」、焙煎後にブレンドする事をアフターミックスと呼び、煎豆屋ではゴールデンブレンドとイタリアンブレンド以外がすべてこの方式です。ブレンド作りは出来上った味をイメージする所から始まり、基本になる豆(主役)と味を調える豆(脇役)が互いの長所を引き出し、欠点を補いながら味の幅と奥行きを広げて行きます。 つづく・・・。写真は、やや深煎りサントス(中央)・浅煎りホンジュラス(右)・中煎りコロンビア(左)です。次回は人気のロイヤルブレンド誕生の秘話です・・・お楽しみに!