趣味の登山道中で、各地から採取した天然水で淹れて飲むコーヒーは格別の味わいが有ります。今回は南アルプスの鋸岳に登った帰りに釜無川の源流(写真)から持ち帰った水を試してみました。
釜無川は武田信玄が水害対策で築いた信玄堤で有名ですが、その水源は遥か南アルプス北部まで遡ります。信玄堤を下った釜無川は甲府盆地の南で笛吹川と合流して、名前を一級河川『富士川』に変え駿河湾に注ぎます。私たちの命の源でもある水源(源流)とは川が生れる最初の一滴が地表に湧き出す(しみ出す)場所で、どこも人里から遠く離れた深山に有ります。釜無川水源へも徒歩で4時間ほど掛かり、山歩きの経験が無ければ道迷いの恐れが有り危険です。さて気になるコーヒーの味ですが極めて残念な結果で、お伝えするのも辛いのですが味が全く出ません(悪い味は出る)でした。もちろん真水としては素晴らしく美味しい最高の水なのですが、恐らくコーヒーとは相性が悪い強度の硬水と思われます。今までに試した中では甲武信ヶ岳の千曲川水源の水が、また汲みに行きたいベストですが、今後もコーヒーと相性が良い水を求めて、硬度と地質や植生などの関係を調べて見たら登山の醍醐味も更に広がると思いました。