米国農務省の調べによると世界のコーヒー消費量はこの30年間で約7倍に増加している。
その最大の要因は中国やインドなどの新興国にあり、経済発展と共に食生活の欧米化が進み日常的にコーヒーを飲む習慣が生れ、桁違いの人口から爆発的な消費増となった。
さらに世界第1位のコーヒー生産国ブラジルに於いても同様の理由から、国内で消費する増加は凄まじく、今ではアメリカに次ぐ世界第2位のコーヒー消費国となった。
また欧州ではドイツが俄然トップで世界第3位の消費国で有るが、紅茶大国イギリスでも近年は若者を中心にコーヒーが人気の飲み物となり紅茶を逆転した。
世界第4位の消費国である日本に於いても緑茶の消費量は減少傾向にあるが、コーヒーは長期的に増加を続け2014年の全国県庁所在地別家計消費支出データから甲府市の例を見ると、一世帯(二人以上)当りの年間消費額を示す順位は25位で、コーヒーが6018円で有るのに対して緑茶は3187円と約半分であった。
この様にコーヒーの需要は世界中で増加の傾向を示し、アジアを例に見てもベトナム、フィリピン、インドネシアなどへは海外企業からの投資も盛んで、今後の経済成長の期待度も大きく所得の増加と共にコーヒー消費も倍増が見込まれる。
50年代イギリス製レタースケール