過酷な高温状態での使用に耐える焙煎機の部品は日々のメンテナンスをしっかり行なっていても定期的な交換が必要になります。7月に交換した前面パネルのシリンダー軸受けベアリングでしたが軸の磨耗が進んでいて交換後もシリンダーがドラムに当たる音が解消されずに1ヶ月以上が経過しました。この間に新しいシリンダーを発注し、8月22日(金)東京からメーカーの技術者が機材を搬送して7時間に及ぶ交換作業を行いました。焙煎機は極めて簡単な構造に出来ていますが、ドラムとシリンダーが心臓部でスムースな回転が微妙にコーヒーの味にも関わってきます。また焙煎中は内部が負圧になるため前面パネルの機密性も重要になります。写真は25年間の稼動で焼き付いたボルトをサンダーで切断する作業で、アルミ製のドラム枠にドリルで穴を開けネジを切り直す熟練の技術が要求されます。新しい心臓に交換された煎豆屋の主力焙煎機は、軽やかなシリンダーの回転音を響かせ今日で3日目の焙煎作業を終了しました。