「徹底的に好きなことに没頭したい」
登山とフライトの合間に仕事をする。
そんな暮らしが目標です。

今年から甲斐百山を最低一座が毎月のノルマになっている。それが今月は自治会に縛られ、登れないまま月末が迫った。こんな時は誰かと約束する事で、無理しても登るしかない。クラブのＹ君を誘い鰍沢の八町山（１５２１ｍ）標高差５９０ｍ、健脚度☆困難度★★を目指す。昨夜は２１時半まで会議、それから総会の資料作りで睡眠時間は３時間だけ。鰍沢警察署から約１０ｋｍの林道走行で登山口の八雲池キャンプ場に着く。先行者は県内ナンバー１台だけで周辺に人の気配は無い。登山口を示す指導標の類もない。頼みのガイドブックを読み林道足馴峠線の起点標柱からスタートする。１０日に県内全域で警報級の降雪が有ったから直ぐに雪道になる。林道の分岐点からコンクリートの階段を上って直ぐを左折が登山口だが、この分岐を見落とし直進方向に延びる明瞭なトレースとピンクテープに誘い込まれ、沢の突当たりでトレースもテープも消えた。分岐を探しながら戻り１時間のロスタイム。気を取り直して再スタートだ。傾斜は緩いが本の情報通り倒木など荒れた道が続く。この登り中間点付近で先行者の２人組が下りてくる。この日に出会った唯一の登山者だった。山頂まで僅かな距離の出頂ノ茶屋跡に着き油断からか再びロスト、林道に出くわす。山で初めて使うスマホのＧＰＳで山頂の方位を定め、雪の急斜面をキックステップで強引に直登する。ＣＴの３倍近くも掛けて何とか頂上は踏めたが反省しきり、後味の悪い３２座目になった。　SC