第20回ふるさとの山に登ろう

2016/06/26(日)

傘マークが並んだ週間予報の日曜日に梅雨の晴れ間が当ったのは幸運だったが、標高2100mの白駒池駐車場に着く頃には霧が流れる白い空になってしまった。今日は白駒池を基点にニュウから中山そして高見石を周回するトレッキングに13名が参加した。注意点は連日の雨で路面が悪く、特に濡れた木道と登山靴の相性は最悪でツルツルと滑る危険性を出発前に確認した。案の定、池の水位は高く、登山道もぬかるみ至る所に水溜りが出来て歩きづらい。それでも雨をたっぷり吸った苔の緑は美しく、原生林の清々しい空気を感じながら急登を頑張り予定通りニュウの頂上に立った。晴れていれば南面がスパッと切れ落ちて足がすくむ高さだが、今日は乳白色の雲に閉ざされ視界はゼロだから怖くない。写真を撮って少し休むが日差しが無い中で風速10mの西風を受け寒い。頭を過ぎったのは中止して傾斜が緩い巻き道を引き返すか?難しい判断。ローカル予報(松本)は晴れだから昼頃には晴れると希望的観測で中山に向かった。天気のせいかテンションも上がらず予定を大幅に遅れて中山に到着する。直ぐに昼食にしたいが森林限界の広く開放的な中山展望台は風を遮る場所も無く、すでに全員カッパを着込んでいるが寒さを訴えてる。疲れた体に空腹は辛いが、今は寒さから逃れる事が先決であり小休止だけで先に進む。樹林帯に入り風を避けると心理的には楽になるが、空腹で散漫になった注意力で濡れた道の下山は危険であり、取り合えず立ち食いでおにぎり1個を頬張り2300m付近まで下った。少し道幅が広くなり適当な所で2組に分かれて、お茶の時間までずれ込んだ遅い昼食に有り付いた。高見石から丸山(写真)を見ると雲低は2300m辺りで、それより上部が雲の中に。不可解に思えた山の天気は以外に単純であった。
白駒P08:50~ニュウ11:20~中山13:15~高見石15:45~白駒P17:45