雨のトレーニング
2021/06/13(日)
パチパチと傘を打つ心地よい雨音を聞きながら奥秩父特有の深い原始の森を歩く。朝からの霧雨が大日小屋を過ぎる頃に雨粒になって来た。お目当てのシャクナゲは当たり年だった様で、十分に堪能できたから大日岩で引き返す。時折、霧が流れて来て視界が閉されると幻想的な雰囲気が広がり、気だるい睡魔が襲ってくる。計画では八ヶ岳の縦走を予定していたが、昨日までの晴天続きは終わって、前線と上空に寒気が入って来た。5時の予報では、曇り/雨40%、全域に雷注意報が発令されたので、体調と天気と相談して金峰山に変更した。この時間、雨の中を登って来る人は誰もなく静かで落ち着く。自分との対話に邪魔が入らないから有り難い。やはり考えるのは2週間後に迫る北岳のキタダケソウが主になる。情報では、メインの群生地があるトラバース道の日当たりが良い南向き斜面で満開になったらしい。冬季の降雪が少なく4月から5月の高温で雪解けが例年より早く進んでいる影響だ。その分、稜線は滑り止め不要で歩けると言う。バスの開通が25日だから仕方ないが、27日で間に合うのか微妙な感じだ。多少の雨でも登る覚悟と準備、カッパと登山靴の防水が重要になる。写真は、9時前に雨が降り出す前の鷹見岩から見た瑞牆山で、背後には大きく雲海が広がっていた。
瑞牆荘07:15~鷹見岩08:50 1+35
鷹見岩09:20~大日岩10:20~瑞牆荘11:55 2+35 TX
鷹見岩09:20~大日岩10:20~瑞牆荘11:55 2+35 TX
スポーツクライミング
2021/06/03(木)
2年前にキタダケソウの開花情報をネット検索した時、アウトドアショップのブログがヒットした。このHPで、このショップが主催するクライミング講習会を知ったのが始まりだった。会場は小瀬スポーツ公園にあるクライミング場で、毎月第一と第三の木曜日18時半から21時半まで3時間、講師の指導で練習会が開催されている。直ぐに申し込み7月16日に体験参加して、以来コロナによる閉鎖期間もあったが2年が経過した。参加者は20代から40代の男女(意外と女性が多い)、我が子と同世代の若者たちに交じって練習する。この明らかに場違いな雰囲気の中に、偶然フライングクラブで親交があったH氏(6歳先輩)が居た。年齢を感じさせない精力的な彼は、登山もさることながら、昔から岩登りをしている現役のロッククライマー。対して何度トライしても登れない自分は、講師や若者たちが暖かく応援してくれる分、情けなくて惨めを絵に描いたよう。だから、H氏の存在が無かったら年齢を言い訳に黙って消えていたと思う。それが、諦めずに続けてこれたのはH氏と仲間の声援が背中を押してくれたから。そして、ついに今日はクライマーの登龍門と言える課題、前傾壁のマスターリードを完登する事ができた。勝因はイメージ・集中・リラックス・・・素晴らしい仲間たちと共に、クライミングを生涯スポーツとして続けて行きたい。
小瀬クライミング場18:30~21:30