弱い自分との戦い

2010/07/19(月)

青い空に力強く湧き上がる白い入道雲を見ていると無性に山が恋しくなる。
混雑を避け三連休の最終日に休みを合わせて美濃戸から八ヶ岳に入った。
コースは南沢~行者小屋~文三郎尾根~赤岳~地蔵尾根~赤岳鉱泉~北沢
今年まだ山らしい山に登っていない今の体力では少し無謀な計画だったのが、行者小屋まで2+05で登れたので一番きつい文三郎尾根を選んだ。
いつもは降下に使う尾根だが登ってみて改めてその急傾斜に気付く。まるで空に昇って行くように延々と続く鉄製の階段、見上げる頭上には紺碧の空が広がり、遮るものなく燦々と降り注ぐ真夏の日差しは容赦なく暑い。
消耗も抑える水分補給、4本持ってきた500のスポドリの2本目が空になる。
短い休憩、また足元だけを見つめて一歩一歩、自分との戦いが続く。
左手に切り立つ赤岳の西壁が迫る頃、弱気の自分が「中岳に下れば楽だよ」と誘惑してくる。
ここで大切なのが冷静な判断、体調、天候、時間、どれ一つやめる理由がない。
もう一頑張りするか!意を決して中岳に背を向けた。
真っ赤な頭巾を被せてもらった地蔵仏(写真)が湧き上がる白い雲に映える。
美濃戸07:45~赤 岳11:55 4+10(南沢~文三郎尾根)
赤 岳12:30~美濃戸15:40 3+10(地蔵尾根~北沢)