on top of cloud 雲上飛行

2011/07/24(日)

双葉の南20マイル、on top of cloud 5500ft、コースは富士IC~下田を経由して、目的地は神津島空港、到着予定時刻は11:15、雲海がまるで雪山の新雪ように眩しい。
GPS画面に映し出される地図で富士ICを確認して、東京infoにポジション通報と最新の気象情報を入手する。
駿河湾に出ても雲に切れ間は無い。雲上の視程は良いので7500ftまで上昇して伊豆半島の南端に目を凝らすと下田の先もさらに真っ白な雲海が続く。
航空法の定めで計器飛行証明を持たない者は、110km又は30分を超えての洋上飛行や雲上飛行を行うことはできない。
GPS画面は西伊豆のダイビングスポット大瀬崎、東京infoにフライトプランの変更を通報してUターンした。
本栖湖上空on top of cloud 9000ft(写真)盆地だけ雲の穴が、3500ftまでスパイラルダイブして双葉に帰投した。
双葉10:15~(大瀬崎)~双葉11:30 1+15

深山の静寂

2011/07/18(月)

なでしこジャパンが世界の頂点に立つ瞬間まで見届けていたら小川山の登山口(瑞牆山荘)スタートの予定時刻を過ぎてしまった。
小川山(2418m)の登降タイムは8~9時間で、日帰りが可能だが早や立ちが鉄則で、出発が遅れた今日は八丁平で中止した。
百名山人気で賑わう瑞牆山コース分岐から小川山コースに入ると、途端に道は不明瞭になり(大日岩まで誰とも会わない)確かなルートファインディングが求められる。
八丁平へは左に瑞牆山の岩峰群を見ながら天鳥川の源頭部に向かい、緩やかに高度を上げていく。
沢の音と共に空中に張られた錆びたワイヤーが現れ、右岸に渡った所が広場になっていて伐採小屋の跡と分かる。
11時に八丁平の分岐着、小川山まで3時間、指を折って下山時間を逆算する。明らかに遅い時間、台風6号も意識して大日岩経由で下山の判断を下す。
石楠花トンネルの登りを頑張ると、大日岩の北面中段(大日小屋への分岐あり)に飛び出し一気に眺望が開けた。
(写真)左が瑞牆山、右に全山樹林に覆われ大らかな小川山、背面の金峰山は霧の中で台風6号の影響か不穏な雲が広がる。
小川山を訪れる登山者は少なく奥秩父らしい深山の静寂に包まれていた。
瑞牆山荘09:10~大日岩11:50 2+40(八丁平経由)
大日岩12:15~瑞牆山荘14:10 1+55

真夏の空と雲

2011/07/10(日)

土曜日に関東甲信越の梅雨明けが発表され一気に夏本番に突入した。
晴れて地表の気温が上昇して強い上昇気流が発生すると積雲がむくむくと湧き上がり真夏の空を象徴する入道雲(積乱雲)が現れる。
数年前の夏、佐渡からの帰路に急速に発達した雄大積雲に囲まれ高度4200mの雲上で進退窮まる状況に難儀した経験がある。
過去の怖い経験はプランを立てる上で強いブレーキとして働き、午後の早い時間から雷雨の予報が出た今日は至近距離の伊豆大島にフライトした。
陸地は雲が多かったが、伊東からは三宅島までの視程が開けスカイクリアーにマリンブルーが広がる快適な洋上飛行を満喫した。
ただ島での滞在時間は短く、元町港で昼食を摂り直ちに帰りの準備を急いだ。
写真は大島空港R/W21を離陸後に右に旋回、船の向うに見えるのが伊豆半島で翼端の先に見える富士山には積雲のヴェールが掛かり始め、その右方の箱根から北の内陸部では積乱雲が発達し始めている。
夕方、県内ではゲリラ豪雨があり御坂町で住宅の床下浸水の被害がでた。
双葉10:05~大島10:50 0+45
大島12:40~双葉13:25 0+45