横尾山に変更!

2008/08/31(日)

処暑を境に暑さは和らいだが、湿った気流の南風と上空の寒気の影響で不安定な天気が続き、この週末も傘マークが出た。晴天なら奥秩父の最西端に位置する天狗山~男山を予定していたがテレビの天気予報に躊躇してスタートが遅れてしまう。自動車地図の最短ルートで、みずがき湖を左折して信州峠を越え千曲川を渡り川上村の馬越峠を目指す。
自宅から50分で信州峠着。駐車場には静岡ナンバーが1台だけで空いている。天気も悪いし横尾山にするか!
峠からコンクリートの階段を上ると登山口の標識が有り、念のため熊除けの鈴を付けて出発する。
しばらくカラマツ林を登ると足元が見えない位にササが茂る道になり露でズボンが濡れる。1時間、急坂の単調な道に飽きた頃、明るく開けたカヤトの原に出た。
平坦な高原状の尾根は沢山の高山植物が咲くお花畑で、この辺りの開放感は山頂より素晴らしい。下山する13:00頃から一時的に雲が切れカヤトの原から茅ヶ岳(写真)が見え、ゆっくりと花や景色を楽しんだ。
信州峠09:55~横尾山11:20 1+25
横尾山12:30~信州峠14:05 1+35

霧雨の丸川峠

2008/08/23(土)

週末に雨の予報が出た大菩薩は人通りも無く、霧雨に包まれた山小屋はしっとりした風情が漂い、ストーブとコーヒーで何時までも過ごしていたい静寂な時間が流れていた。
毎年恒例になった第5回「峠の風コンサート」が一週間後に迫り、約束のお楽しみ抽選会の景品を背負い息子と二人で霧雨の丸川峠を訪ねた。
いつもは裂石から標高差700mの尾根道を登るが、今回は荷物と天候を考慮して泉水谷林道に廻り最短の牛首谷コースに決め柳沢峠を越えた。
自宅を出発して2時間、登山口に到着と同時にそれまでの霧雨が大粒の雨に変わり車のテールゲートの下で身支度を整える。
天気は確実に下っていて時間の経過と共に悪化の方向だから先を急ごう。
写真は、苔むした石垣積みの良く整備された登山道(峠直下)を行く。
雨は一時的に止み傘が杖に代わるが、荷物の上部に溜まった雨水が時々背中に流れ込む。
牛首谷09:40~丸川峠10:40 1+00
丸川峠12:25~牛首谷13:05 0+40

初めての単独行

2008/08/17(日)

あの日の硫黄岳も霧の中で、広い稜線に点在するケルンがコースを示す道標なのだが単独行の孤独と不安に押し潰され縦走を諦め引き返した。
20代前半、新田次郎の小説 「 孤高の人 」 の主人公 「 加藤文太郎 」 に憧れて盆休みの八ヶ岳で初めての単独行を経験した。
中央線の茅野駅から登山客で満員のバスに揺られ終点の美農戸口へ。
大型ザックにテントと3日分の食料、燃料など約30kgを背負い赤岳鉱泉で一泊して硫黄岳に登った。
写真は、霧で視界約100mの中、赤岩の頭に設置されている現在の道標。
極限のホワイトアウト状態になると人間の方向感覚ほどいい加減なものは無い。
30年も昔の思い出が鮮やかに蘇えったのは時期、コース、天候が今日と同じだったからだろう。今ではすっかり単独行にも慣れてしまったがあの日の緊張感や臆病な気持はいつも忘れずにいたい。
美農戸07:50~硫黄岳11:00 3+10(赤岳鉱泉経由)
硫黄岳11:50~美農戸15:00 3+10(行者小屋経由)

林道歩き

2008/08/10(日)

この一週間は上空の寒気の影響で大気の状態が不安定で、富士山では落雷による事故も発生した。
山で遭遇する雷の怖さは筆舌に尽くし難く、腰が抜けるほどの恐怖を経験した事もある。
だから雷の予報が出た今日は、予定していた八ヶ岳は諦めてホームの茅ヶ岳で体力トレーニングに励む。登りの目標タイム1+30は暑さに負けて断念。
帰りは千本桜に下り前山大明神林道を深田公園まで戻る。
地図から推測した時間0+40だった林道歩き(写真)は全体に緩やかな登りでほとんど日陰なし、公園まで1+10も掛かった。
公園口08:40~茅ヶ岳10:25 1+45
茅ヶ岳10:50~公園口13:25 2+35(千本桜経由)