思い出の縦走路
2008/09/28(日)
あの山行を切っ掛けに山に惹かれ登山にのめり込んで行った。
1973年、社会人1年生、所属したC山岳部8月の夏山合宿は八ヶ岳縦走登山だった。
部から貸与されたキャラバンシューズに重いキスリングを背負い稲子から入山、可憐に咲く高山植物に励まされながら主稜線を縦走して清里まで歩いた。
装備も粗末な上に 「バテるから水は飲むな」 の時代だったから今思えば過酷な登山だったが、晴天に恵まれ仲間達と辿った縦走路は何もかもが新鮮で驚きや感動に満ちていた。
あれから35年が過ぎ登山のスタイルや山小屋の造りも大きく変化したが、壮大な自然の美しさと厳しさ(今朝の山頂最低気温-4℃)は今も変らず、単独行で辿る縦走路にあの日を思い出した。
写真は、地蔵仏から5分ほど南に風力発電プロペラが並ぶ近代的な赤岳展望荘(当時は赤岳石室)、さらに八ヶ岳の主峰赤岳(2899m)へと縦走路は急上昇し遠く左の雲海には富士山が浮んでいる。
1973年、社会人1年生、所属したC山岳部8月の夏山合宿は八ヶ岳縦走登山だった。
部から貸与されたキャラバンシューズに重いキスリングを背負い稲子から入山、可憐に咲く高山植物に励まされながら主稜線を縦走して清里まで歩いた。
装備も粗末な上に 「バテるから水は飲むな」 の時代だったから今思えば過酷な登山だったが、晴天に恵まれ仲間達と辿った縦走路は何もかもが新鮮で驚きや感動に満ちていた。
あれから35年が過ぎ登山のスタイルや山小屋の造りも大きく変化したが、壮大な自然の美しさと厳しさ(今朝の山頂最低気温-4℃)は今も変らず、単独行で辿る縦走路にあの日を思い出した。
写真は、地蔵仏から5分ほど南に風力発電プロペラが並ぶ近代的な赤岳展望荘(当時は赤岳石室)、さらに八ヶ岳の主峰赤岳(2899m)へと縦走路は急上昇し遠く左の雲海には富士山が浮んでいる。
美濃戸08:30~赤 岳12:05 3+35(南沢~地蔵尾根)
赤 岳12:55~美濃戸15:55 3+00(文三郎尾根~北沢)
赤 岳12:55~美濃戸15:55 3+00(文三郎尾根~北沢)
北八ヶ岳の魅力 Ⅲ
2008/09/23(火)
北八ヶ岳の南部に位置する根石岳(2603m)周辺には南・北八ヶ岳両方の特徴が混在している。
夏沢峠から箕冠山(みかぶりやま)は苔と倒木の原生林に覆われ、森林限界を越える 「 根石山荘 」 付近からはハイマツと溶岩砂礫の稜線に変り、鞍部を吹き抜ける風は強烈でアルペンムードが漂う。
周囲はコマクサの群生地で夏の最盛期には荒涼とした砂礫の原が一面ピンク色に染まる。
そして驚くのはこの稜線に地下水が湧き出ている事で、その豊富な水を利用して根石山荘には展望風呂が有り、窓から西方(御岳・北アルプス方面)が望める。
八ヶ岳はもちろん、日本中を探しても珍しい 「 稜線上の湧水 」 これも北八ヶ岳の魅力だと思う。
写真は、根石山荘(左側が宿泊棟で右下の棟に風呂とトイレがある)屋根全面に積まれた石がこの地に吹く風が尋常ではない事を物語り、背後には西天狗岳が澄みきった秋空に絶景を見せている。
夏沢峠から箕冠山(みかぶりやま)は苔と倒木の原生林に覆われ、森林限界を越える 「 根石山荘 」 付近からはハイマツと溶岩砂礫の稜線に変り、鞍部を吹き抜ける風は強烈でアルペンムードが漂う。
周囲はコマクサの群生地で夏の最盛期には荒涼とした砂礫の原が一面ピンク色に染まる。
そして驚くのはこの稜線に地下水が湧き出ている事で、その豊富な水を利用して根石山荘には展望風呂が有り、窓から西方(御岳・北アルプス方面)が望める。
八ヶ岳はもちろん、日本中を探しても珍しい 「 稜線上の湧水 」 これも北八ヶ岳の魅力だと思う。
写真は、根石山荘(左側が宿泊棟で右下の棟に風呂とトイレがある)屋根全面に積まれた石がこの地に吹く風が尋常ではない事を物語り、背後には西天狗岳が澄みきった秋空に絶景を見せている。
桜 平08:20~根石岳11:20 3+00
根石岳12:50~桜 平15:50 3+00
根石岳12:50~桜 平15:50 3+00
北八ヶ岳の魅力 Ⅱ
2008/09/13(土)
歩き始めて30分、小雨が降り出しザックから折りたたみ傘を取り出した。
昨日までは高気圧に覆われて晴天が続いていたのに、休日になると決って青空が消えてしまい今日も北八ッの散策に出掛けた。
幸い通り雨の様だが、深い森の中では空がほとんど見えないから天気の予測が難しく、経験的に森の暗さや風の匂いなどに判断の材料を求める。
メインルートを外した北八ッの特徴で、物思いに耽りながら歩くには理想的な静かで緩やかな起伏の道が続き、深い森に囲まれ神秘を湛えた雨池を目指す。
10:40整備された木道の先に現れた雨池(写真)は渇水期か、残念な事に対岸に僅かに水を残すだけで、干上がって赤茶けた土の砂漠に化していた。
少し休んで、まだ一度も登っていない八柱山(2114m)に向う。30分程の短い距離だが北八ッで最もマイナーな山の様で全く人の気配が無く、この俗化されていない静けさが北八ヶ岳の最大の魅力だと改めて感じた。
昨日までは高気圧に覆われて晴天が続いていたのに、休日になると決って青空が消えてしまい今日も北八ッの散策に出掛けた。
幸い通り雨の様だが、深い森の中では空がほとんど見えないから天気の予測が難しく、経験的に森の暗さや風の匂いなどに判断の材料を求める。
メインルートを外した北八ッの特徴で、物思いに耽りながら歩くには理想的な静かで緩やかな起伏の道が続き、深い森に囲まれ神秘を湛えた雨池を目指す。
10:40整備された木道の先に現れた雨池(写真)は渇水期か、残念な事に対岸に僅かに水を残すだけで、干上がって赤茶けた土の砂漠に化していた。
少し休んで、まだ一度も登っていない八柱山(2114m)に向う。30分程の短い距離だが北八ッで最もマイナーな山の様で全く人の気配が無く、この俗化されていない静けさが北八ヶ岳の最大の魅力だと改めて感じた。
麦草峠09:30~八柱山11:20 1+50
八柱山11:50~麦草峠14:10 2+20(雨池一周)
八柱山11:50~麦草峠14:10 2+20(雨池一周)
北八ヶ岳の魅力
2008/09/07(日)
アルペンムードが漂う険しい岩稜の南八ヶ岳に対比して、北八ヶ岳には穏やかで人を包み込む優しさが漂う。
それは精霊が宿る千古の原生林であったり、神秘を湛えた池でもあり、南八ヶ岳に比べて格段に入山者が少ない事もあり、メインルートを外せば静寂に包まれた山歩きが満喫できる。
5週連続で日曜日に傘マークが出てしまい、今日も昼過ぎから雷雨の予報なので南八ヶ岳は諦め、ルート変更が容易な北八ヶ岳を散策した。
ロープウェイの乗客は30人ほどのハイカーで皆、主峰の北横岳がお目当てで、坪庭を離れ縞枯山荘を過ぎる頃には誰もいない山道になった。
縞枯山(2403m)を越えると一時的に霧が晴れて(写真)茶臼山(2384m)が見えた。直線距離は僅かで、その登降も優しい。
それは精霊が宿る千古の原生林であったり、神秘を湛えた池でもあり、南八ヶ岳に比べて格段に入山者が少ない事もあり、メインルートを外せば静寂に包まれた山歩きが満喫できる。
5週連続で日曜日に傘マークが出てしまい、今日も昼過ぎから雷雨の予報なので南八ヶ岳は諦め、ルート変更が容易な北八ヶ岳を散策した。
ロープウェイの乗客は30人ほどのハイカーで皆、主峰の北横岳がお目当てで、坪庭を離れ縞枯山荘を過ぎる頃には誰もいない山道になった。
縞枯山(2403m)を越えると一時的に霧が晴れて(写真)茶臼山(2384m)が見えた。直線距離は僅かで、その登降も優しい。
山頂駅09:10~茶臼山11:30 2+20(縞枯山経由)
茶臼山12:20~山頂駅14:00 1+40
茶臼山12:20~山頂駅14:00 1+40