未踏のピーク Ⅱ

2015/09/27(日)

陽のある内に出合まで下山できた事、東沢の徒渉も無事に終え、息子と二人で川原でコーヒーを淹れて過ごす時間、喜びが込み上げてきた。春の鞍掛山もハードだったが、今日の鶏冠山はルート読みに難儀して体力以上に精神的にハードだった。過去に2回チャレンジしているが1回目は雨に降られて、2回目は道迷い時間切れで敗退している。今回も出発直前まで雨で、条件は良くない。案の定、沢の水量は多く鶏冠谷のF1は濡れた岩が滑り恐怖を感じた。尾根に上がってからは急勾配の直登が続くが、踏後は明瞭で真新しいプレートが随所に見られ安心する。2回目に登った時の道に迷った場所を確かめたかったが、30年以上も前の記憶だから当てにはならない。多分ガレたルンゼのトラバース辺りだと思う。出合から3時間P1に立つ。今にも降り出しそうな気配でP2もP3も白い霧の中に目指すルートも自慢の方向感覚もまるで機能しない。一人だったらここで止めにする所だが、今日は忙しい中を付き合ってくれた息子がいる。コンパスを頼りに進む岩稜はニワトリのトサカその物でアップダウンを繰り返す。11:30予定30分オーバーで3度目の正直、鶏冠のトップに立つことが出来た。予報通り、昼過ぎから晴れ間が覗き帰路P2・P3(写真)を振り返る。
西沢口06:20~鶏冠山11:30 5+10
鶏冠山12:10~西沢口17:30 5+20

未踏のピーク

2015/09/22(火)

前三ッから三ッ頭と快調に登って来たつもりが、権現岳まで4時間近く費やす。一人の時は1時間毎に水を飲む他はほとんど休まないから、全体の歩行ペースが気が付かない内に落ちているようだ。SWで登山者が多い権現の山頂は賑やかで、鉄剣にタッチだけして通過し今日の目的である旭岳に向かう。今までに八ヶ岳の全てのピークに立ったつもりでいたが、キレットの縦走路はピークの西側を巻いていて無意識に通過していた。先ずは61段のゲンジー梯子を下る(写真)。若い頃は30kgのザックを背負い平気で登降できたが、今では緊張で体が強張る。やはり旭岳のピークへは明瞭な踏み後はなく、通り過ぎた北側から適当な場所を這い上がると昭和34年3月の遭難碑が立つ狭いピークが有った。誰も居ない静かなピーク。直下を何人か通過して行くが見上げる者は居ない。昼食を終えた頃にオコジョが現れる。可愛い姿をカメラに収める間も無く俊敏に動き縄張りを主張している様子。邪魔な人間は早々に退散した。
天女山06:05~旭 岳10:35 4+30
旭 岳11:10~天女山14:15 3+05

第15回ふるさとの山に登ろう

2015/09/13(日)

参加者は8歳から80歳までの男女31名(バスの定員)で全員元気に6時の集合時間に集まった。だが、皆の期待とは裏腹に安全快適な「楽しい登山の絶対条件」である天気が思わしくない。ローカル予報では曇り時々晴れを報じているが、津軽海峡にある1008hpの低気圧から延びる寒冷前線が昼前後に県内を通過する。下界(平地)では大した事はないが独立峰である富士山では2500m以上では大変な嵐になる。三合目手前でカッパを着る降雨になった場合は引き返す約束を確認して霧雨と雷鳴の中をスタートした。
9:20三合目、幸い雨は弱く全員の士気も高く不調を訴える者も無い。最後尾を守るベテランS氏の同意を得て登山の継続を決断した。10:40四合五尺、北の空が明るくなり前線通過を確信し雨は上がるが風が強くなり気温が下がることを伝える。五合目佐藤小屋では、おかみさんが(心配していたよ)と迎えてくれ食堂に濡れたカッパを干す竿を用意してくれた。暖房の効いた広間を貸切り缶ビールで乾杯、名物吉田のうどんでお腹を満たし、Kさんのオカリナ(写真)に合わせた定番ソングの大合唱に心も癒された。昼食の間に天気は急速に回復し、六合目まで登り高山の雰囲気を感じることが出来たのもラッキーだった。
馬返し08:00~佐藤小屋11:20 3+20
佐藤小屋12:55~六合目13:25 0+30
六合目13:45~五合目14:15  0+30