気合を入れて

2009/10/18(日)

土曜日の甲府は気温も上がらず15時過ぎから雨が降り始めた。
翌日は文三郎尾根~赤岳~地蔵尾根の計画だったので念の為、赤岳頂上小屋に電話を掛けると、雪が降り始めこのまま本降りになりそうだと言う。
この時期の早朝は氷点下の冷え込み、文三郎も地蔵も西向きの尾根だから朝日も当らず凍結するだろう。さらに降った後のお決まりの強風で狭く急峻な岩稜ではリスクが大きいから赤岳は中止とした。
結局、目的の山が決らないまま5時にセットした目覚ましを寝過ごし日没が早い季節、さらに厳しい選択を迫られてしまう。
最悪ヘッドランプの使用も想定して歩き慣れた天女山~権現岳とし、下山リミットを13時と決め気合を入れて登った。
写真は快晴の秋空に突き立つ権現岳山頂(2715m)に祀られている鉄剣(長さ3m近い)と、一望に見渡せる八ヶ岳の名峰群(右が最高峰の赤岳2899m)。
天女山08:35~権現岳12:00 3+25
権現岳12:45~天女山15:15 2+30

思い出せない山行

2009/10/11(日)

2年ぶりに上陸した台風18号で増水した亀甲池の畔に立った時、一瞬だけ昔の記憶がよみがえった。
誰かが池の名前の由来を説明してくれ、僕は湖底に目を凝らした。
あの時のそれが誰だったのか、どうしても思い出せない。
C山岳部やN山岳会の仲間と年間100日近く山に入っていた20代前半だと思うが、当時を知る登山手帳や地図も今はもう無い。
メンバーも歩いたコースも、季節すらも分からない。 
ただ暗い空だった。幽玄な雰囲気に包まれた深山の美が印象として残っていた。
写真は、西岸から見た今日の双子池(雌池)。
快晴の青空に色づき始めた紅葉と、時折り冷たい北西風に波立つ湖面が光る。
大河原峠09:30~亀甲池12:15 2+45(双子池経由)
亀甲池13:15~大河原峠14:20 1+05(天祥寺原経由)

天空の湖

2009/10/04(日)

停滞する秋雨前線の影響で週間予報は傘マークがずらりと並んでいたが、週末になり日曜日だけに太陽マークが灯った。
県内は少し雲が有るが長野県南部から岐阜県にかけては快晴の天気になる。
友人からの誘いも有り、4時集合~8時始発ロープウェイの計画で紅葉が最盛期の木曽の御嶽山を目指した。
御嶽山は古来から山岳信仰の対象として栄え、良く整備された登山道には多数の石碑や鳥居がならび霊山としての雰囲気が色濃く漂う。
写真は、最高峰の剣ヶ峰(3067m)の北500mに位置する二ノ池(日本最高所のカルデラ湖)、残雪や神秘的な色の湖水からは霊的なパワーが強く感じられ、改めて山に対する畏敬の念を抱き、心が洗われる山行となった。
山頂駅08:25~御嶽山11:30 3+05
御嶽山13:00~山頂駅16:10 3+10(二ノ池経由)