マイナスフラップの調整

2011/10/30(日)

水曜から土曜まで4日連続の晴天が肝心の日曜日に崩れ、午後から雨の予報がでた。
前回の新潟から松本へのフライトで感じた高速巡航に使用するマイナスフラップのセッティングに疑問があり、整備士に依頼してあった左右バランス調整が終り、テストを兼ねてローカルプランで離陸する。
マイナスフラップは高速性能重視の翼形と絶妙なバランスで調和し、速度と燃費が向上、特に長距離飛行では時間とコストの削減に大きく貢献する。
上空4000ftまで上昇して5段階ある各フラップ位置に於けるでローリング(左右の傾き)の変化をチェックする。+30度、+15度、+8度はノーマルだったが0度で僅かに左に傾斜し、-8度では大きく左バンクしてしまう。
フラップは再調整としてテストは早々に切り上げ、甲府市の北部で景勝地として有名な昇仙峡方面に紅葉を見に行こう。
写真は、日本百名山として人気が高い瑞牆山(2230m)、時間の経過とともに八ヶ岳方面は雨雲に包まれ、双葉に戻りタッチ&ゴーを練習して今日のフライトを終えると、予報より早く着陸の15分後には大粒の雨が降り出した。
双葉09:45~双葉11:15 1+30

日向山の思い出

2011/10/10(月)

初めて登ったのは40年ほど前C山岳部の時代、駒ケ岳神社から尾白川の渓谷道を辿り感動の日向山に立った。
アクシデントは下山中だった。錦滝直上の高さ5mほどのオーバーハングした岩場に掛けられたボロボロに腐って朽ちた丸太のハシゴを最後尾で降り始めた時、先行者に踏み崩され足場が完全に無い3段目位だった。
仕方なく支柱に残った五寸釘に不用意に体重を乗せた瞬間、体が宙に浮いた。
咄嗟にクサリを掴んだが、ハングしたハシゴの裏側に大きく振られ左腕に大きな裂傷を負った。
仲間は笑ったがクサリが掴め無かったらと思うと足が震え痛みも感じなかった。
今では立派な鉄製の階段(写真)が掛けられ安全に登降できる様になっている。
さらに林道が整備されて矢立石まで車が入り気軽なハイキングコースとして人気が高い。
甲府で最高気温が26度を超えた今日は、矢立石から最短コースの予定だったが、過日の台風による土砂崩れで林道が通行止に、駒ケ岳神社に迂回となり遠い昔の痛い思い出が甦った。
尾白川09:35~日向山12:10 2+35
日向山13:45~尾白川15:15 1+30

新潟空港 (標高4.6ft)

2011/10/09(日)

日本列島は大陸から張り出した1024hpの移動性高気圧に覆われ日本海側を中心に穏やかな秋晴れとなり、絶好のフライト日和の朝を迎えた。
年に一回の耐空検査整備を終えた愛馬JA2369もコンディションは絶好調で20年振りの新潟空港に向け離陸する。
経路は霧ヶ峰滑空場~長野滑空場~小千谷をプロットする直線コース巡航高度は7700ft、車山通過時に一回だけ乱流に遭遇したがスカイクリアー&スムースエアーで広大な新潟平野中央部の日本海に面した阿賀野川の河口に位置する新潟空港A・B 2本の滑走路を視界に捉えた。
写真は、B滑走路R/W28にファイナルターンする右席から撮影した標高4.6ft(1.4m)日本で一番海面に近い滑走路で長さは2500m、まるで海に降りて行くようだ。
双葉10:15~新潟11:45 1+30

松本空港 (標高2157ft)

2011/10/09(日)

さすがに晴天の3連休とあってプライベート機の離陸順番待ちと、定時の到着便が重なり15分のホールド後にCLEARED FOR TAKEOFF(離陸許可)、風はSEに変ってR/W10の離陸になる。
5NM/SでTWRと別れ、到着時と同様にレーダーコンタクト、トラフィックが混んでいる時もレーダーでモニターして貰えば安心して飛行できる。
右に日本海の海岸線を視認しながら高度を上げて行くと西日が眩しくサングラスが無かったら相当なストレスだと感じる。
さらに強い南風を受け対地速度が上らず、残燃料を計算し松本での給油も考えたのは日本一標高の低い新潟空港から日本一標高の高い松本空港へのフライトに拘ったからだ。
写真は、5NM/N から R/W18にストレート イン アプローチする松本空港、標高は2157ft(657.5m)日本で一番海面から遠い滑走路で長さは2000m、甲府と同じ四方を山に囲まれた松本盆地の中央部に位置する。
新潟13:55~松本15:20 1+25
松本16:00~双葉16:30 0+30

天気予報と登山計画

2011/10/02(日)

水曜日と木曜日は高気圧に覆われ最高の晴天だったが、周期的な崩れがまたも週末に当りそうで、今年最後の八ヶ岳を予定して毎日変る週間予報に一喜一憂した一週間だった。
登山のモチベーションは天候に大きく影響されるのは当然で、まして悪天候となれば過去の数々の苦い経験から山に向う気持は一気に萎えてしまう。
特に今年は予報に裏切られた日が多く満足出来る山行が無かっただけに今朝は特別な期待をもって起床した。
出発の朝は貴重な時間だが、八ヶ岳の何処に登るのか最新の天気図とローカル予報を入手して目的の山とコースを最終決定する。
日中に諏訪地方で西風やや強くと予報が出ているから稜線の東側は雲が多く、狭い岩稜での突風は滑落のリスクがあるので、唐沢鉱泉を基点にして西天狗~東天狗~天狗の奥庭~黒百合平を経由する周回コースを計画した。
予想した通りの西風に汗が冷えたが、蓼科山から赤岳まで視界が広がり色付き始めた紅葉の中、時間的にも体力的にも余裕の山旅を満喫した。
写真は、東天狗から吊尾根の向うに越えて来た西天狗(2646m)を振り返る。
唐沢鉱泉07:40~東天狗岳10:50 3+10(西尾根)
東天狗岳11:30~唐沢鉱泉14:20 2+50(黒百合平経由)