第24回ふるさとの山に登ろう

2016/11/13(日)

今年のハイキングクラブは春に身延山でスタートしたので、最後も同じ日蓮宗の霊山として有名な七面山を計画した。
ただ七面山(1989m)は最短コースでも山頂までの標高差が1500m以上有るため、メンバーの体力差を考慮して日帰り組4名と、前日発の宿泊組7名に別れて登ることにした。今回も重責の宿泊組をベテランリーダーS氏が引率してくれたので、自身は3名の健脚者と共に5時に集合して登山口になる早川町の羽衣に向かった。いつもは賑わう登山口も早朝のため閑散とし、白糸の滝で「お万の方」像に手を合わせ登山の無事を祈る。幸い天気は最高で暑い位だがメンバーの足取りは軽く、予定通り10時に敬慎院を通過して下山して来た宿泊組と出会えた。初めての宿坊体験や素晴らしい御来光、希望峰からの絶景を堪能してきた宿泊組は全員ハイテンションでほっとする。その場で集合写真を撮り、互いの健闘を称え別れる。やがてナナイタガレが大きく崩れる縁を過ぎ、コメツガの森を抜けて山頂に到着する。まだ、昼食には少し早いので宿泊組が絶景を賞賛していた希望峰に向かう。それにしても穏やかな陽気に気分も軽い。落葉の絨毯の道は疲れた足にも優しく、間もなく誰も居ない希望峰の狭い山頂に到着した。4人とも西向きに座り、南アルプス南部の絶景を眺めながら過すランチタイムは楽しい。北岳から荒川三山まで一望(写真)に見渡す中で雪を纏ったアルプスも良いが、個人的には白根南嶺に特徴的な双耳峰を持つ笊ヶ岳に強く心を惹かれた。クラブのメンバーも力を付けて来た活動6年目になる来年の計画が楽しみだ。
羽 衣06:15~希望峰11:50 5+35
希望峰12:35~羽 衣17:55 5+20

この秋一番の富士山

2016/11/06(日)

よく晴れた早朝のR139を南下し朝霧高原に入ると路肩に沢山のカメラが並んでいた。三脚に乗ったレンズは雄大な富士の姿と間もなく左の肩から昇る朝日を狙っている様子だが、風が強く吹き曝しの草原でシャッターチャンスを待つのは辛いだろう。今日は200名山の毛無山を静岡県側から登り雨ヶ岳までピストンする計画で出掛けた。登山口に一番近いふもと村の有料駐車場はすでに8割ほど埋まりこの山の人気を物語る。ほんの少し林道を歩き枯れた沢を渡り、左に地蔵峠への道を分け右の標高差1000mを超える直登コースに入るが傾斜も程よく振り返れば大きな富士山がいつも励ましてくれる。ただ余計なのが1合目から2、3、4と9合目までの表示板で地図と時計を基本にする自分には要らないお世話である。やがて主稜線にでると傾斜は緩くなり最後のひと登りで毛無山(1946m)に到着。少し休んで大見岳へ向けて下りだした直後に左膝に痛みが走った。最近では8時間以上歩いた時だけ発症している痛みだが、長年に渡り酷使してきた膝の軟骨は相当に擦り減っている様だ。ちょうど道の脇に広いスペースがあり腰を下ろして休む。正面には文句なしの富士山(写真)真下には登山口の標高830mふもとっぱらキャンプ場が見える。風も穏やかでぽかぽか陽気だから膝痛以外はもう大満足な気分である。まして気楽な単独行だから早目の昼食にして地蔵峠を回って帰ることにした。この下山コースに選んだ地蔵峠からの沢道は素晴らしく、僅かだが紅葉も残り水量のある滝が豪快に流れ落ちる沢を飛び石伝いに何度も渡り、膝の痛みも忘れる楽しさがあった。次回は新緑の季節にこれを登ってやろう。
朝霧麓07:35~毛無山10:30 2+55
毛無山11:15~朝霧麓14:00 2+45(地蔵峠経由)