26日は二十六夜山

2017/11/26(日)

26日は二十六夜山に登る予定で地図を眺めてプランを練った。秋山村(現上野原市)は北と南を長い山並みに囲まれ、秋山川に沿った僅かな平地に集落が点在する。この村の西部にある浜沢地区のアカゲラの森キャンプ場を基点にして、それぞれ南と北に並行して横たわる連山の最高峰をピストンする計画で6時に出発した。午前中に南の最高峰になる二十六夜山(972m)を登り、午後は北の最高峰になる倉岳山(990m)に登る。さらに17時からは山梨市の得意先で開催されるワイン祭りに出席する為、飲まないY君に運転手をお願いすると快く同行してくれた。7時半に霜で真っ白なスポーツ広場の駐車場に着く。準備を整えキャンプ場と別荘地を突っ切って登山口に入ると尾根の直登でかなりの急坂が始まった。それでも今年は八ヶ岳に7回登ったと話すY君は息も切らさず平気な顔をしている。負ける訳には行かないから休まずワンピッチで誰も居ない山頂に立った。山頂からは東側の展望が開け地図を広げて八王子JCT辺りの町並みを確認した。二十六夜塔をじっくり見学していたら先を急げと冷たい風が吹いて来た。帰路は急坂に堆積した落ち葉で滑るので慎重に下ろう。途中で冬枯れの木々越しに、この後に登る倉岳山(写真)が見える。
浜 沢07:50~二十六夜山09:15 1+25
二十六夜山09:45~浜 沢10:50 1+05

「岳」と「山」倉岳山

2017/11/26(日)

車に戻って昼飯をザックに詰めて、休む間もなく第2ラウンドの開始だ。県道と秋山川を渡り集落の間を登って行くと直ぐに登山口があった。尾根の直登で始まった二十六夜山とは対照的に、道は緩やかに沢沿いに続き、周囲は人工林で南向きなのに薄暗い。この季節に水際を歩くのは心理的にも体感的にも寒いが、第1ラウンドを終えて体は完全に暖まっているので始めからハイペースで登って行く。やがて沢を離れ尾根の急登に変わるが、Y君も相変わらず快調で単独の先行者を抜いて45分で立野峠に着く。いにしえの交易路を越えた先は大月方面へ下り、右手には矢平山を経て高柄山に続く縦走路が気持ちよく延びている。今日は左へ倉岳山への最後の登りに掛かる。そう言えば倉岳山「岳」と「山」が重なる珍しい山名の由来を知りたくて登って来たんだ。山頂から南東に望む二十六夜山(写真)の由来は容易に分かったが、「岳」と「山」は謎のまま。帰りに立野峠から水場まで寄り道してみたが手掛かりは得られなかった。
浜 沢11:00~倉岳山12:25 1+25
倉岳山13:15~浜 沢15:00 1+45(水場往復0+30)

2017・13/20

2017/11/16(木)

還暦を迎えた2015年に健康と体力維持の為に「年間20日の登山」を目標に掲げた。15年は22日、16年も22日と目標を達成できたが、今年は隔週で日曜日を営業にした事と、8月と10月に長雨が続き思うように登れず、現時点でまだ13日と厳しい状況になっている。それでも11月に入って天候が安定して来たので挽回を期して頑張っている。今日は忍野村の鳥居地峠から杓子山(1598m)を経て鹿留山(1632m)をピストンする予定で出掛けた。河口湖の湖畔を迂回する新しい道路が開通して便利になり、天気も快晴で申し分なく順調に登山口に到着する頃に仕事の携帯が鳴った。計画は最短ルートに変更して、今来た道を戻り不動湯の林道終点から登る事にした。人気の杓子山も平日は静かで誰とも会わずにハイペースで登って行く。観光地の展望台のように俗っぽい杓子山の山頂は嫌いだ。休まずパスして鹿留山に向かう。振り返れば富士山が大きく、右下に山中湖も大きい。霜柱を踏む小さなアップダウンの稜線に、山歩きの喜びを感じる。途中の岩峰から越えてきた杓子山(写真)彼方に南アルプス南部も見える。
ゲート08:45~杓子山09:55~鹿留山10:40 1+55
鹿留山11:00~杓子山11:40~ゲート12:25 1+25

第28回ふるさとの山に登ろう

2017/11/12(日)

7月の暑い時期に登った御正体山は皇太子殿下も登られた名山であるが、生憎の天気で視界が無くクラブのメンバーには好印象を得られなかった。今日はその御正体山の魅力を再発見するため下山口だった道坂トンネルを登山口に、北へ今倉山(1470m)に登り、さらに東へ縦走コースを辿り菜畑山(1283m)までピストンした。トンネルの脇から急坂をスタートして尾根に出て右に曲れば御正体山を今日は左へ、標高差500mの落ち葉が積もる直登を頑張る。やがて背後の大きな御正体山の上に白く光る富士山が頭を見せ始める。登るに連れ富士山がますます大きくなり御正体山に向かい心で手を合わせる。程なくして三角点が立つ今倉山東峰に到着する。ここからは快適な縦走路の始まりだ。暑さ寒さも無い登山に理想的な好天と有ってアップダウンも鼻歌まじり軽快に越えて行く。やがて予定より少し早く本日の折り返し点、秋の陽射が眩しい菜畑山の山頂に到着した。何時もの楽しいランチタイムの後は、眼下に流れる道志川を挟んで西丹沢の山並みや、神奈川県の町並みなど眺望を楽しむ。名残惜しいが日が短い季節だから早めに後半戦にしよう。菜畑山から復路をスタート直後のメンバー7名(写真)お腹も満たして元気一杯!
道坂隧道07:20~今倉山08:50~菜畑山10:50 3+30
菜畑山11:35~今倉山13:35~道坂隧道14:35 3+00

県境を境に

2017/11/09(木)

コースも終盤に差しかかり破風口の狭く小さなコルから大室山への最後の登りが、今日一番の急勾配になるが、特に急峻な場所には段差を小さく、踏みしろを広く作った木製の階段が設置され、遊歩道レベルの整備は過剰に思う。しかし道が良いと景色を眺める余裕があり、標高が上がると振り返る絶景が遠くまで見渡せる(写真)。中央には夏のクラブ山行で登った御正体山が大きく、その延長線に遥か南アルプス南部の雪の稜線が白く光る。今日は初めて訪ねる道志村へ大室山と鳥ノ胸山の計画で6時に自宅を出発し、双葉ETC~都留ICまで高速を飛ばす。7時半に登山口の駐車場に着く。県外車が2台、平日でも先行者が居るようで安堵する。山頂までのコースタイムは3時間、頑張って昼までに下りて午後は鳥ノ胸山の予定だ。単調な道をペースを上げて登り、白石峠から加入道山への尾根に着くと道の様子が一変する。丸木の階段が随所に現れ、非難小屋も木の香りが心地よい立派な造りで驚く。地図に目を凝らすと登山道は僅かに県境の東を通っている。県境を境に県の財政格差が山にも。次回は神奈川県側から登ってみよう。
道志の湯07:40~大室山10:35 2+55
大室山10:50~道志の湯13:00 2+10

鈍った体と根性

2017/11/02(木)

8月は長雨で、秋山のベストシーズン10月は停滞前線と台風21号と22号が2周連続で襲来して各地で記録的な雨量を観測した。このため8月のクラブ山行が流れ、10月の自治会ハイキング(28名応募)も台風の大雨が流してくれた。例年なら8月から10月は毎週ほぼ連続で歩き、今頃は体力レベルが最高潮に仕上がるのだが、今年は体が鈍ったまま。今日は終日穏やかな晴天が約束されていたのだから、3時に起きれば今年の運行が5日で最後になるバスで6時過ぎには広河原に立てたのに、5時半起床がやっと。体だけではなく根性も鈍っていた。日が短い季節なので朝のスタート遅れは厳禁。金峰か瑞牆に登る予定で瑞牆山荘から歩きだすが、前回の山から3週間以上過ぎて体が重い。分岐点の富士見平小屋で躊躇なく金峰山を右に見送り、左の瑞牆山へ向かった。水量を増した天鳥川を渡り直登に入ると、長く続いた雨の影響か、大ヤスリ岩の基部近くまで沢水が流れる様は珍しい。平日でも瑞牆山の人気は凄く、20人以上で賑わう山頂を離れ「奥座敷のテラス」で小春日和の一人静かな時間を過ごした。「奥座敷のテラス」からの展望(写真)富士山、金峰山、左上に登山者が見える瑞牆山を見上げる。平坦な部分がほとんど無い山頂に比べ、このテラスには8畳と3畳ほどのフラットなスペースが有り、北側に屏風の岩壁を背負い寒い日には冷たい風を避けてくれる。
瑞牆山荘08:05~瑞 牆 山10:15 2+10
瑞 牆 山11:15~瑞牆山荘13:05 1+50