15世紀、回教徒達の秘薬として飲用されたのが始まりとされるコーヒーは、16世紀にヨーロッパに持ち込まれ庶民に愛飲され世界に広がった長い歴史がある。
17世紀に入りイスラム商人によって当時のヨーロッパの貿易港であったベネチアに紹介されたトルコスタイルのコーヒーはブームを起こしオランダ、フランス、イギリスへと広まっていった。
18世紀後半、フランス人ドルマルテイがネル付ドリップポットを発明しコーヒーをろ過する今日のスタイルが確立された。
このようにしてコーヒーはオランダ、スペイン、ポルトガル人の手によって植民地で栽培され世界に広がっていった。
わが国におけるコーヒーの普及は戦前のカフェに始まり、戦後の喫茶店の隆盛、そして今日のコーヒーショップへと受け継がれて行く。それは欧米との接点であり、わが国の食文化の新しい流れでもあった。
コーヒーの香りの中で若者達が政治を論じ文学を語り恋人と未来を夢見た。
60年代イギリス製キッチンタイマー