今や世界中で飲まれるようになったコーヒーの需要は膨らむ一方だが、コーヒーはコーヒーベルトと呼ばれる赤道を挟んだ北緯25度と南緯25度の間が栽培域で、約70ヶ国による栽培(生産)に頼るのみである。
一昔前には供給過剰による生産調整が行われた時代もあったが、近年は温暖化などによる異常気象で作柄に影響が出ることもあり、需要の増加を賄い切れず在庫分でしのぐ年もある。
米国農務省の最新情報によると2015/16年の世界総生産は1.53億袋(60kg/袋)に対し、同年の世界総消費は1.49億袋と切迫し消費率は97%に達している。
また、過去9年間の年平均増加ペースは280万袋と算出され、仮に生産量が今のレベルで推移したと仮定すると僅か1年半で需要が供給を上まわり、不足分を在庫から充当して消費して行くと11年で在庫が底を突き、完全に供給不足となってしまう。
この為、アジアの各国でもコーヒー栽培が盛んになり、特にベトナムがコロンビアを抜いて世界第2位のコーヒー生産国になっている。
ちなみに我が国(沖縄)でもコーヒーの栽培が始まっているが、台風銀座の地で風に弱いコーヒーの木が近年のスーパー台風に耐え得るか、期待より不安の方が大きい。
80年代ハンガリー製ローラ・アシュレイ