身近にある幸せ

2005/07/24(日)

唯一仕事から解放される日曜日なのに、なかなか自由にならない。だが幸いな事に、所属するクラブのグライダー場は自宅から車で10分の距離に有る。だから午前中に用事を済ませば、午後からの活動に合流する事ができる。日頃は有り難さを忘れているが、東京や長野から集まって来るメンバーの事を思うと、グライダーが身近にある幸せをしみじみと感じる。写真は、対地高度570mから見下ろす韮崎滑空場(中央に離陸の順番を待つ3機のグライダー)釜無川右岸に富士山に向かって延びる1000mの芝の滑走路を持ち、気象条件や機材設備など、日本一の恵まれた環境を誇る。
韮崎13:41~韮崎13:57 0+16
韮崎16:23~双葉16:53 0+30

初めてのクロスカントリー

2005/07/18(月)

15年前、ライセンス取得から1ヶ月の新前若葉マークが、長野県大町上空から松本空港へ緊急着陸を要求した。友人の機体(1700ccファルケ)を借りて、初めての富山からの帰路だった。糸魚川まで、強い向い風で極端に燃費が悪く、燃料ゲージはEを指し、エンジン停止は時間の問題だった。上擦った無線の声で、こちらの窮状を察した管制官からは日本語で、最短コースの進入許可が来た。経験不足が招いた初歩的なプランミスだったが、クロスカントリーフライトの厳しさを思い知らされる結果となった。
写真は、立山連峰を迂回して北陸地方を結ぶ小型機に取っての関所、糸魚川市(画面上が日本海)を高度2000mから。あの日は4時間40分掛かったルート、今日は2時間55分(無給油)で飛んだ。
双葉10:53~富山12:28 1+35
富山13:42~双葉15:02 1+20

気ままにグライダー

2005/07/03(日)

西日本に停滞している活発な梅雨前線の影響で県内も雲が多く、甲府盆地は、雲の底まで1500m程の空間を残した鍋蓋状態。必然的に、飛行可能空域は鍋の中に限られるが、雲の蓋まで昇って見よう。離陸後、すぐに山の南斜面に向かうと、強い南風が作り出す上昇気流に乗って、5分ほどで雲に手が届きそうな高度に達した。さあ、エンジンを止めて鳥のように気流と戯れよう!写真は、甲府市上空1300mをエンジンを停止して滑空中の練習機ファルケから、水平位置で止まっているプロペラと山の稜線が成す角度が、左旋回する機体のバンクを表している。飛行機とグライダーの二つの顔を持つモーターグライダーは、エンジンのON/OFFで動力飛行と滑空飛行ができ、その高い利便性を活かして気ままにグライダーが楽しめる。
双葉12:20~双葉12:45 0+25