第22回ふるさとの山に登ろう

2016/08/11(木)

新たな国民の祝日「山の日」に設立5年目のハイキングクラブが八ヶ岳に挑む事になった。
参加メンバーは30代~80代の男6名と女6名で体力差があるため、今回は初めての試みとしてオーレン小屋から、A組は硫黄岳、B組は根石岳に別れ、それぞれ登頂後は夏沢峠に下山し13:00に合流する計画とした。
A・B組ともに6名ずつに別れ、ベテランリーダーS氏がB組を受け持ってくれ、ご長男のTさんもサポートに付いて頂いたお陰で健脚組は安心して硫黄岳に向かうことが出来た。
しばらくは緩い登りも峰の松目への分岐から徐々に傾斜が増し樹林帯の単調な登りになる。だが今日は天気が良く、高度が上がるに連れて背後に蓼科山方面の眺望が開けメンバーのテンションも上がる。
やがて前方が空だけになり赤岩の頭の稜線(写真)に出ると、一瞬で疲れが吹き飛ぶ大パノラマが迎えてくれた。ここからラスト1ピッチ20分で広大な硫黄岳の山頂に到着、三角点は無いが2760m地点と思われる爆裂火口淵のほぼ中央にランチを広げ楽しい時間を過ごす。
晴天に恵まれアルペンムードを満喫した山の日。一緒に登った年長者2名は約50年ぶりの八ヶ岳だと言う。山は昔の姿と何も変わらないまま今日も優しく笑ってくれた。
桜  平07:25~硫黄岳11:05 3+40
硫黄岳12:05~桜  平15:20 3+15

丸川峠のヤナギラン

2016/08/07(日)

毎年8月の最終土曜日に山小屋丸川荘で開催される峠の風コンサートに合わせて、丸川荘のオーナー只木さんに野菜を届ける季節になったが、強力の息子は仕事が忙しく帰省できないらしい。
幸いな事に今年は、山梨の自然環境に惹かれ都会から大菩薩の麓に移住したSさんご夫妻が、何かと只木さんを応援して下さって、週末毎に歩荷を兼ね丸川峠に登り、宿泊客の世話はもちろん小屋の修繕から登山道の整備まで、大活躍の働きをしている。
それでもコンサートの参加賞だけでも自分で届けたくて、また只木さんが情熱的に再生に取り組んでいる満開のヤナギランを見たくて、裂石の丸川分岐口から急峻な尾根コースを登った。
小屋では只木さんとSさんが温かく迎えてくれ、小屋の前には只木さんが許可を得て自費で囲った柵の中で立派に再生したヤナギラン(写真)が元気に咲き誇っていた。小屋の軒先で最後の1本を見たのは丁度10年前だったが、あれから只木さんの行動力と愛情が実を結び今年は120本咲いたと言う。茎も太く背丈も伸び本来のヤナギランの姿に戻り、なぜか土壌も甦ったと嬉しそうに話してくれる只木さんには本当に頭が下がる。
この後、歩いた石丸峠にも試験的にシカ避の囲いが設置されていたが、かつての草花が姿を消したのはシカの食害であるのは明白で、それを丸川峠では実証している。行政にも働きかけているが、残念ながら現場を見に登ってくる骨の有る役人は居ないようだ。
丸川口07:25~丸川峠09:05 1+40
丸川峠09:45~石丸峠11:50 2+05(大菩薩嶺~熊沢山経由)
石丸峠12:25~丸川口14:30 2+05